食育レシピ若者目線 伊予農高生が全国選手権3位
目指せ「食育王」―。2005年の食育基本法施行から10年、愛媛県内での取り組みが広がり若者にも浸透している。高校生が3人一組で料理の知識、技術を競う全国高校生食育王選手権大会が23日までに福井市で開かれ、伊予農業高校3年生が銅メダルと特別賞に輝いた。
中国・四国ブロック代表で、こだわりの詰まった献立を披露したのは生活科学科の岡田美里さん(17)、吉岡なおみさん(18)、北風樹里さん(17)だ。
第9回大会には全国のブロック予選を突破した10組が出場。食にまつわるクイズや厚揚げを使ったアイデアレシピ、テーマに沿った調理とプレゼンテーションで総合得点を競った。
伊予農高が得点を伸ばしたのは「朝食」がテーマの献立づくり。普段は朝食を取らない1人暮らしの若者でも毎日、続けられるという条件で出場者が2日間のレシピを提案した。
試行錯誤した3人は、みそを塗った食パンに豆腐やネギを載せて焼き「パンの上でみそ汁をつくる」という斬新さで勝負。もう一食は包丁や火を使わず伊予市特産のシラスを使った卵かけご飯に、松山あげを丸ごと入れたすまし汁で地元の食材をアピールした。